路網(林道、森林作業道)計画研修

日時:2026年11月6日(金)
オンライン研修
<概要>
航空レーザー計測データをはじめとする多様な地理情報を活用して、地形・地質・災害リスクを事前に把握し、現地調査と組み合わせることで、安全性・経済性・施工性に優れた森林路網を計画するです。
森林路網計画の基本
- 路網計画は「配置計画 → 線形計画 → 構造設計」の3段階で進める。
- 路網の開設自体を目的とせず、森林の利用目的やゾーニングに応じて、必要な路網を計画する。
- 複数のルート案を作成し、経済性・施工性・災害リスクを総合的に比較する。
地理情報の収集と活用
- 全国Q地図を活用し、CS立体図、傾斜区分図、森林資源、地質図、空中写真、災害関連情報などを収集する。
- 過去の空中写真から、施業履歴や崩壊履歴を確認する。
- 公開データだけでは不足する情報は、GISによる判読・解析などで独自に作成する。
地質の理解
- 地質の種類や形成過程を理解し、路網開設時に注意すべき地盤条件を把握する。
- 地質図から基盤岩の特徴を確認するとともに、風化・変質の状態や表層土の厚さなどを現地で確認する。
- 地質図に示された岩石名だけで、地盤の安定性を判断しない。
CS立体図による地形判読
- 航空レーザー計測データを活用し、従来の地形図では分かりにくい微地形を読み取る。
- 地すべり地形、崩壊地形、谷頭部、湧水に関係する地形などを把握する。
- 地形の形状だけでなく、その地形が形成された過程を推理する。
- CS立体図と地質図、空中写真、災害関連情報などを組み合わせて判断する。
森林路網計画への応用
- 既設路網、森林資源、集材距離、傾斜、地形の複雑さ(SHC)などを考慮して配置を検討する。
- 災害危険地形をできるだけ回避し、谷の横断箇所では適切な排水施設を検討する。
- 地図上で複数のルート案を比較した後、現地踏査によって地形・地質・排水条件などを確認する。
研修で伝えたいこと
- 地図やGISは、現地調査に先立って地形・地質条件を把握し、問題点を予測するための道具である。
- 地図から得られる情報がすべてではなく、現地で確認すべき点を事前に整理することが重要である。
- 地質は岩石の名称を覚えることが目的ではなく、その地質がどのように形成されたのか、どのような特性を持つのかを理解することが重要である。
- 地形判読とは「地図を見ること」ではなく、「地形ができた過程を推理すること」である。
- 事前の地形判読と現地での確認を繰り返すことで、より安全で合理的な路網計画につなげる。
